意外な事実発覚!活性酸素とスポーツの関係
皆さんは「スポーツ」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?
「健康的」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
確かに、生活習慣病の予防に関する科学的知見が増加傾向にあり、運動にたいする国の見方もおおきくなっています。
しかし、実は「健康的」とは言い難い部分があることをご存知でしょうか。
ここでは、スポーツが体に与える意外な悪影響をご紹介していきます。
活性酸素が及ぼす悪影響
私たちは、普段から酸素を吸って二酸化炭素を吐く事で呼吸し、生活しています。
この呼吸によって私たちの体内で発生するのが、活性酸素です。
体内で発生した活性酸素は適量であれば、体の防御システムとして活躍してくれます。
ただ、スポーツ(激しい運動)をすることで呼吸量が増加すると活性酸素が発生する量も増え、この増え過ぎた活性酸素が体内で悪影響を及ぼしてしまうのです。
運動によって体内に起こる炎症
先ほども述べた通り、スポーツ選手の場合は一般の人より多くの酸素を取り入れることで、活性酸素が大量発生します。
さらに過度な運動をすると、体に負担がかかり大なり小なり炎症を起こします。
炎症が生じている部位=異常が生じている部位で、それを感知すると活性酸素がさらに発生し炎症がよりひどくなると考えられています。
活性酸素は持久力を低下させる
スポーツ選手にとっては、重要となる運動脳力。
その中でも持久力に、活性酸素が多大な影響を与えるといわれています。
これは、ネズミを用いて確かめた実験(2種類)でわかったことです。
1つ目の実験が、ネズミのしっぽに1g程度のおもりをつけて水中に放ったときのおぼれるまでの時間を計測するものです。
その結果、活性酸素の発生量が多いネズミの方が約3割方早く溺れることがわかったのです。
2つ目の実験が、高いところに綱を張り両前足でつかまらせて懸垂させ落ちるまでの時間を計測するものです。
ネズミは恐怖心もあり必死につかまります。
この実験で、活性酸素の発生量が多いネズミの方が懸垂時間は短くなることがわかりました。
スポーツ選手の寿命
スポーツ選手は一般の人より寿命が短いという驚くべき研究結果もあります。
それが、体育系の平均寿命は60.6歳、文化系66.8歳、理数系が66.1歳というものです。
スポーツに力を入れていた体育系の方は、スポーツをあまりしていなかった方に比べて、約6歳も短命であったのです。
その原因に活性酸素が関わっていると考えられています。
地球には様々な動物がいますが、各々老化スピードや平均寿命は異なります。
この動物の平均寿命の違いは、体重あたりの酸素消費量と比例していて、酸素消費量の多い動物ほど短命という傾向があります。
「酸素消費量が多い = 活性酸素の発生が増える」ので、活性酸素が短命の原因につながっていると考えられます。
まとめ
活性酸素がスポーツ選手に及ぼす悪影響についてご紹介しました。
スポーツ(運動)をすることで、普通に生活しているよりも活性酸素が多く発生してしまうのは仕方がありません。
しかし、その活性酸素によって運動能力(持久力)が落ちたり、寿命に影響したりというのは、悲しく感じますね。
でも、そんな活性酸素を除去できる食品(栄養素)が存在します。
それを摂取すれば、活性酸素の影響を小さくすることが可能です。