SBT アスリート(ボクシング)第35第WBCライトフライ級チャンピオン「商社マンボクサー」

SBTアスリート 木村悠さん

仕事とボクシングの両立で「商社マンボクサー」として注目を集め、日本チャンピオンを3度防衛した後、日本タイトルを返上して世界タイトルマッチに挑戦。絶対不利の予想の中、奇跡的な大逆転で勝利して世界チャンピオンに!

木村さんからのメッセージ

私は現役時代にSBTのメソッドを取り入れてきました。 サラリーマンとボクシングの両方で活動していましたが、 SBTの教えはビジネスにもボクシングにも大いに役立ちました。 仕事をボクシングに、ボクシングを仕事に活かしていく上で、 SBTで学んだ考えを基にして日々の生活を心がけていきました。

 

SBTの教えを私自身が実感したのは、ある試合での出来事でした。

競技をしていく上でのモチベーションはチャンピオンになりたいという強い思いです。
しかし、2011年に日本チャンピオンの挑戦権をかけた試合に負けることがありました。 その試合に懸けていたのもあり敗戦ショックから引退が頭をよぎりました。
そして試合が終わり応援してくれていた仲間のもとに試合後の挨拶に伺いました。 試合に負けてしまったので、みんながっかりしていると予想していましたが、 その時に驚きの光景を目の当たりにしました。
試合の打ち上げに参加してくれていたみんなが、 スタンディングオベーションで私を迎え入れてくれて、 勝った時以上の拍手と喝采を届けてくれたのです。 「試合から勇気をもらった!」「いい試合だった!」「やる気が出た!」と 声を掛けてくれ、本当に嬉しかった。 みんなの想いにただただ感動しました。 (後から聞いた話によると臼井トレーナーが事前に声をかけてくれていたようです)

その時に、「皆のために何としてでもチャンピオンになる!」という強い想いが芽生えました。 スイッチが入り覚悟が決まった瞬間でした。
人は自分の為にがんばるには限界がありますが、人の為にがんばろうと思った時に、 何倍ものパワーが出ます。SBTでいう他喜力の考えです。 それをまさに実感した出来事でした。

そこから怒涛の快進撃で勝ち続けて日本チャンピオンになる事ができ、 遂に2015年には大逆転の勝利で世界チャンピオンになることができました。 その時、世界チャンピオンは、私個人の夢ではなく応援してくれていた皆の夢になっていたので夢が叶えられたのだと思います。

チャンスを掴む選手とそうではない選手がいますが、 夢をつかんだ選手は共通点として「他喜力」を持っています。 夢や目標を持ちその裏側にある、何のために、誰のためにという、目的が明確になった時にこそ人は本気になれるのです。

私もボクシングを引退してから早2年が立ちます。 そこで感じるのは、ボクサーやアスリートが引退後にとても苦労している事です。

私は競技と仕事を両立してきた中で、スポーツが仕事に、仕事がスポーツに、とても役立ちました。競技での経験は必ずビジネスや他の分野でも役に立ちます。

2020年にオリンピックを迎えますが、 その後に次の目標が持てなくなる選手がたくさん出ると思います。
しかし、引退した後こそ、その競技で培った経験を活かして活躍して欲しいです。 そうする事で日本ももっと元気になると思います。

スポーツで活躍する事、結果を出す事はもちろん大事ですが、 それ以上にどのような影響を与えるか、それがプロアスリートの使命だと思っています。
そんな想いからサンリと一緒に日本のスポーツ界を盛り上げ、選手のキャリアの道しるべになり、ロールモデルのような存在になれたら嬉しいです。
アスリートが生涯に渡り輝く未来をサンリの皆さん、SBTと共に作り上げていきます!

プロフィール

木村悠

第35第WBCライトフライ級チャンピオン
第37第日本ライトフライ級チャンピオン

1983年11月23日生まれ 千葉県千葉市出身
中学生の時にボクシングのドキュメント番組に衝撃を受けてボクシングに出会う。スポーツジムでボクシングを始め、その魅力に取り付かれて本格的に習志野高校でボクシングをスタート、インターハイ3位。アマチュアで日本一を目指して法政大学に入学。その年の1年生でアマチュア日本一になる。その後オリンピックを目指すが挫折。就職とプロの道を迷うが、世界チャンピオンを目指してプロに転向。帝拳ジムでプロデビューを果たす。順調に勝ち続けるが、6戦目で初黒星。自分を変えたいと思い商社に勤めながらのボクサー生活を選択する。仕事とボクシングの両立で商社マンボクサーとなり2年のブランクを経て再起を果たす。その後日本チャンピオンになり、3度の防衛に成功。日本タイトルを返上して世界タイトルマッチにのぞむ。絶対不利の予想の中、奇跡的な大逆転で勝利して世界チャンピオンとなる。現役で商社に勤めながら世界チャンピオンとなるのは異例。初防衛戦で敗戦し引退を表明。現在は講演活動や執筆、メディア出演等をしながらボクシングでの経験を活かして活動中。

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