SBTライセンス講座の海外開催に至ったきっかけと、海外受講者の変化

SBT1級コーチ 吉岡眞司さん

SBTライセンス講座の海外開催に至ったきっかけと、海外受講者の変化について、SBT1級コーチの吉岡眞司さんにお話を伺いました。

3年前、某日系企業の在外支店から、〝現地ローカルスタッフのモチベーションの向上〟と〝支店の雰囲気の活性化〟を目的とした社員研修の依頼がありました。この研修のなかで、SBTライセンス講座でお伝えする内容をとりあげたところ、ローカルスタッフの受けや反応がよく、研修後わずか数週間で支店の雰囲気が激変し、業績が向上したのです。
 この成果を聞いたときに、〝SBTは人間の大脳の仕組みを逆に利用した、科学に裏付けられた、再現性のあるトレーニングメソッド。であるからこそ、国籍や年齢を問わず有効なんだ〟と再認識するとともに、過去のある出来事がふと脳裏に蘇り、閃くものがあったのです。

ふと脳裏に蘇えった 過去のある出来事とは

実は20年ほど前に、複数の国の企業14社とのジョイントプロジェクトの責任者として、会社を立ち上げたことがありました。国が違えば、当然のことながら風土、文化、習慣などが異なります。物事の受け止め方、考え方、進め方などに隔たりを生む要因になるわけです。行動をともにする仲間うちで、このようなギャップを抱えた状態が長く続くと、感情にしこりがうまれ、雰囲気が悪くなってしまいます。当時、そうした状況の打開策を探し求め、悩んだことがあったのです。

あのときSBTを知っていれば・・

SBTは、まさにこうした状況を改善する万能薬。であれば、日本だけでなく世界のひとりでも多くの方に是非知って戴きたい、そんなふうに閃いたわけです。

海外開催と国内開催の違い

海外開催では、日本のように小規模セミナーや勉強会に適した開催場所が極めて少ないこと、開催場所を手軽に検索出来るサイトがないこと、車社会の国や地域では、会場近隣における駐車場の有無などについて、気に掛ける必要があります。

海外開催の際に気を付けている事

危機管理について徹底的に意識しています。例えば、渡航前には必ず渡航先の社会情勢について、外務省ホームページなどで情報収集を行っています。
宿泊先、セミナー会場などの非常口、避難経路の確認も重要ですね。機材面については、レンタルしたプロジェクターの突如の故障、会場内コンセントの破損などを日本でも経験していますので、プロジェクター、予備のコンセントプラグ、延長ケーブル・コード類は常に持参するようにしています。また、セミナー当日の会場担当者と顔をつき合わせた事前打合せを必ず行い、緊急時対応に関する確認を欠かさないようにしています。
 その他、教材がとても充実している分、受講者一人当たりのボリュームが多くなります。教材を日本から海外に持参する場合、スーツケース容量、空港チェックイン時の超過手荷物の発生、通関対応などの制約事項を考慮すると、開催人数を少数にせざるをえないのが悩みどころです。

今後の展開

この5月までに、ライセンス講座をホノルル、シンガポールにて計4回開催しました。ありがたいことに、既にホノルルでの新たな開催依頼をいただいており、今後も訪布を予定しています。
さらに、新たな都市での展開も視野に入れ、SBT普及を現在も画策中です。